menu
郡司味噌漬物店のあゆみ
郡司味噌漬物店は、昭和32年12月18日に開店しました。 創業者の郡司春雄は、大正8年、現在も店舗を構える鳥越1丁目に生まれました。
春雄は戦後、捕虜としてシベリアに抑留され、四年間飢えと寒さと強制労働の日々を余儀なくされました。 その中で、わずかな休憩時間には自然と、食べ物の話になりました。 「うちの田舎にはこんなおいしいものがある」 「いやいや、うちの田舎には・・・」 しかし、そんな戦友たちとの会話の最後には、皆がこう言ったと言います。 「おふくろのつくった味噌汁がのみたい。」 そこで春雄は決心をしました。 「ようし、生きて帰ることができたなら、味噌屋になろう。戦友たちの命を支えた、おふくろの作る味噌を商おう」。
願い叶わず極寒の地に果てた戦友たちの思いものせて、復員後、数年を経て開業。 鳥越おかず横丁の一角で、バラック小屋からのスタートでした。 当時は裏ごししたサツマイモを混ぜてある、粗悪な味噌が出回っていました。しかし、春雄は、「戦友たちの欲しがっていた本物の味噌」にこだわりました。 そして縁あって、長野県岡谷市天流の味噌蔵の杜氏から、一樽の信州味噌を頂くことができました。 それは、昔ながらの製法で作られた「天然醸造味噌」でした。味見をして、そのうまさに感動した春雄は、 「本物の美味しさというのは、食べて頂ければわかるはず」という思いで、十貫樽一本から商売を始めました。
長らく「本物の味噌」に飢えていた町の人々も、「昔なつかしい味噌の味がする」「おふくろが昔作っていた味噌と同じだ」と、喜んで買ってくれるようになりました。 やがて春雄の胸には、「日本全国の天然醸造の味噌をお客さんに味わってもらいたい」という思いが募っていきました。 大量生産とは一線を画する天然醸造の味噌は、日本の四季の寒暖で、ゆっくりと熟成されます。 時間はかかりますが、味も風味も格段に違います。
そして、現在、足と舌で選んだ味噌は約80種。漬物は約100種にまでのぼりました。 各味噌蔵との協力し、当店オリジナルの味噌も数多く揃えています。 商品に対する揺るぎない自信と愛情で、半世紀以上にわたりお客様のご支持を賜り、2010年、TAITO産業賞を受賞いたしました。
「他のことでぜいたくするのをやめて、せめて毎日の味噌汁と漬物は本当に良いものがほしい!!」 この言葉だけは、これだけ世の中が豊かになった今でも、店の中央に掲げられています。 スタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしております。
会社概要
名所 | 有限会社 郡司味噌漬物店 |
所在地 | 〒111-0054 東京都台東区鳥越1丁目14番2号 |
TEL | 03-3851-1783 |
info@gunjimiso.com | |
営業時間 | 平日9:30~18:00(定休日:日・祝・第2・第4月曜日) ※臨時休業・営業時間が変更になる場合があります。 |